黒字倒産から学ぶ資金管理の重要性
- 2016/02/04
- 経営
黒字倒産という言葉があります。
損益計算書において、利益が計上されている場合であっても、日々の買掛金や支払手形の決済が出来ず、資金繰りに行き詰まり会社の経営を続けていくことが出来ない状態をいいます。
これは、損益計算書に現れる“利益”と実際に儲かったお金とは、異なっていることによります。
損益計算書は、会社の売上(収入)経費(費用)を期間対応させて、その差額として利益を示すものです。たとえ売上代金の回収が行われていない場合であっても、売上として確定した時点で収入として計上する事になるのです。
そのため、損益計算書をいくら眺めてみても、その期間にお金がいくら儲かったかということは直接読み取ることはできません。
そこで、実際にお金がいくら儲かったかを把握し、黒字倒産にならないようにするため、損益計算書とは別に日々のお金の流れの記録や予測のために、キャッシュフロー計算書(資金繰り表)を作成する必要があります。
このキャッシュフロー計算書を作成しておけば、資金ショートしそうな状況をあらかじめ予測し、事前に対策を立てることができます。
このようにキャッシュの流れを把握することは、会社経営において重要な意味をもちます。今一度、現金・預金の管理方法の見直しをされてみてはいかがでしょうか。