知っておきたい、会計を経営に役立てる方法
- 2016/01/27
- 経営
企業会計は大きく分けて「財務会計」と「管理会計」に分類することができます。
一般的に、多くの経営者が目にされるのは、「財務会計」によって作成された決算書です。税務署に提出している決算書も「財務会計」により作成されたものです。
「財務会計」による決算書とは、株主や債権者など会社の利害関係者がそれぞれの会社を比較判断するために一定のルールに従って作成するものです。
各会社がそれぞれ独自のルールに従って決算書を作成した場合、会社間での比較が出来なくなります。そのため、会社間での比較を行うために一定のルールが必要になるのです。
ただし、会社独自のルールによって作成されているわけではないため、経営者にとっては経営に活用できる数字を直接的には表していない可能性があります。
そこで、経営者が経営に役立てる数字を提供するための会計として「管理会計」があります。
管理会計の特徴としては、大きくわけて次の3つのポイントがあります。
・財務会計は企業全体を表現していることに対して、管理会計は部門別・地域別・セグメント別など個別的な数字を表現します。
・決められたルールは存在せず、経営者様が必要とする情報・数字を独自に集計するため経営の意思決定や業績向上に役立ちます。
・財務会計が過去の経営の結果を示すものであることに対して、管理会計は毎日の経営の意思決定に利用するという意味で、未来に向けたものであると言えます。
管理会計は、オリジナルのルールを作ることになるため、最初は煩雑さを伴います。
しかし、会社の未来のためには必ず必要といえます。ぜひ導入することをお勧めします。