売上は細分化して考えよう
- 2016/10/05
- 経営
仕事・勉強で達成しなければいけない目標があっても使える時間は有限です。
結果を出すためには、基本的に作業効率を伸ばせるだけ伸ばしていく必要があります。
つまり、作業効率を上げながら時間も増やせば得られる成果物はより大きなものになるはずです。
どちらか一方に偏ることなく、同時に少しずつ上げていくのがコツかもしれないなと、つくづく感じています。
会社経営も同じように。
売上を上げるためには、まず「客単価」「客数」「回転率」の要素に細分化して考えることが効率的ではないかと思います。
会社で会議をすると、どれか1つの項目だけにフォーカスして数字を上げようと考えがちです。
しかし、先ほどの話と同様に、同時に少しずつ上げていくことがポイントになります。
「同時にするのは、大変ですよ。」と言われそうですが、次のように考えるとどうでしょう。
売上 = 客単価 × 客数 × 回転率
仮に、客単価 10,000円
客数 100人
回転率 1月
の商売ができていたとして、
それぞれの項目を5%ずつ上げる努力をしたら、
10,500 × 105 × 1.05 = 約115万円
それぞれ5%の上昇で、約15万円の売上が増加したことになります。
ここで考えていただきたいのです。
15万円の売上を、客単価を上げることだけで達成しようとしたら。
あるいは、客数を増やすことだけで達成しようとしたら。
客単価だけで達成するなら、販売価格を10,000円から11,500円に引き上げないといけないし、客数だけで達成するなら100人に販売していたものを115人に販売しなければならなくなります。
このとき、販売価格を上げすぎると客離れが起きるかもしれません。
また、新規客を増やそうと思えばそれだけ販促コストがかかるかかもしれません。
このことを考えると、どれか1つに絞るというより、細分化した3つの要素を同時に少しずつ上げる戦略がより効果的であるということが感じてもらえたはずです。
このように経営課題に直面したときは、漠然とその課題を考えるのでなく、その構成要素を細分化してひとつひとつについて検討すると良いのかもしれません。