効率の良い経営をする
- 2016/09/21
- 経営
原資が100万円あります。
これを投資して10万円の利益を上げたとすると、利益率は10%になります。
同じように利益が一定の10万円として、その利益を得るために1千万円必要だったとします。
この場合、利益率は1%になるので、100万円を使って10万円の利益を上げる方が明らかに効率は良いということがわかります。
つまり、同額の利益を上げた場合には、原資の少ない方が「投資効率が良い」ということになります。
このことは会社経営も同じことです。
投資といえば、株式や不動産の購入といったイメージが先行しますが、会社経営も投資です。
原資である現金などの資産を効率良く投資して、利益を上げていかないといけないからです。
ここに経営効率が求められます。
会社経営の効率性を測る指標の一つとして、ROA(総資本利益率)というものがあります。
難しく考える必要はありません。
少ない元手でより大きな利益を得る、ただこれだけのことです。
ROA = 当期純利益 ÷ 総資本 × 100
当期純利益は、ご存知の通り損益計算書に表示されています。
経営者なら最も気になるところですから問題ないと思います。
次いで、総資本ですが、これは貸借対照表の総資産と考えてください。
つい利益だけに目が行きがちですが、その原資がいくらだったのか、これも重要な判断材料となります。
少ない総資本でより大きな利益を得ることができれば経営効率が良いわけですから、同業他社との比較で自社の効率を見てみるのも良いかもしれません。
利益を上げることと同時に、無駄な資産を増やさないことも重要ですね。