経費を2つに分類して経営に生かす
- 2016/10/19
- 経営
事業に必要な費用は、売上に伴って変化する「変動費」と売上の変動に関係なく発生する「固定費」に分類することができます。
費用を変動費と固定費に分類することによって、損益分岐点売上高が把握できます。
損益分岐点売上高とは、損益がトントンになる売上高のことです。
実際の売上高が、損益分岐点売上高を上回れば利益となります。
また、実際の売上高が、損益分岐点売上高を下回れば損失となります。
したがって、この数値は低ければ低いほど良いということになります。
経営を考えるうえで、損益分岐点売上高は非常に役に立ちます。
例えば、
ある商品を10万円で仕入れて、その商品を20万円で販売しているとします。
この場合に、その会社の固定費を1,000万円だとすると、損益トントンにするためには、何個販売しなければならないでしょうか?
1個当たりの販売価格が20万円、仕入価格が10万円ですから、限界利益は、10万円(20万円−10万円)となります。
限界利益とは、商品を1つ販売することによって、増える利益のことをいいます。
つまり、商品を1個販売することによって、10万円の利益が増えるので、固定費1,000万円を回収するためには、商品を100個(1,000万円÷10万円)販売する必要があります。
このとき損益分岐点売上高は、20万円×100個 = 2,000万円となるため、最低2,000万円の売り上げないと赤字になってしまうことがわかります。
このように「変動費」と「固定費」を分類することによって、明確な目標設定ができることになります。
ぜひ経営に利用してみてください。