広告宣伝費はいつ経費になる?
- 2016/10/14
- 経営
広告宣伝費といえばかつては、雑誌や新聞など紙面上に広告を出すことがほとんどでした。
しかし最近では、バナー広告やリスティング広告など、WEB上での広告が主流になってきたように感じます。
企業が売上を上げ、利益を獲得するためには、先行投資として広告宣伝をすることが必要になってきます。
売上に先行して投資するわけですから、売上が上がる前に、お金の支出が伴います。
企業としては、お金を出したのだから、支出時の経費になるはずと思われるかもしれません。
しかし、広告宣伝費が、いつの経費になるのかということについては、支出というお金の流れに着目するのではなく、その事業年度内に「広告宣伝を確認できる状態」になっているか、ということが必要になります。
一般的に、広告宣伝費は前払いになることが多いです。
したがって、決算対策として事業年度終了間近に広告宣伝費を支出すると、事業年度内に「広告宣伝を確認できる状態」になっているとは言えず、その事業年度の経費として認められないことがあります。
「広告宣伝を確認できる状態」がいつになるかは、広告宣伝の種類によって違いがあります。
例えば、雑誌や新聞の紙面上の広告であれば、それらが発刊された日となりますので、わかりやすいはずです。
しかし、WEB広告であるリスティング広告などでは、予算額を前払しておき、実際にクリックされた分だけが課金されると仕組みとなっており、そう言った意味で判断に少し迷う場合もあります。
こうしたことを前提に、広告宣伝費がいつの経費として計上できるのか、しっかり確認しておくことが大切です。