仕事の幅を広げるために会社を設立する
- 2015/10/09
- 会社設立
会社を作る理由にはいろいろありますが、その中で最も多いケースが、個人事業を営んでいる方が節税を考えるときです。
個人で負担している税金や社会保険料の金額が高額になってくるとそれらの負担額を圧縮したいという理由で会社設立を検討するというものです。弊所にご相談に来られるお客様もこのケースが多く、株式会社の設立だけでなく初期コストの安い合同会社の設立をされるお客様もいらっしゃいます。実利を伴うわけですから最も多い理由に挙げられるのもうなずけます。
ただ、会社設立のメリットはこれだけではありません。見逃しがちなので、今回はここについて触れたいと思います。
フリーランスという言葉が広く聞かれるようになり何かカッコいい雰囲気さえも感じたりしますが、やはり「信用」という面ではどうでしょう?やっぱり会社とは比べものになりません。事業をしていく上ではこの「信用」があるかないかは非常に重要ですからね。
会社は、会社法に基づいて設立された法人です。個人事業とは違って必ず「登記」が必要です。ですから、誰でも簡単にどんな会社なのかを調べることができます。インターネットを使用して登記情報提供サービスを利用すれば、登記所が保有する登記情報をパソコンの画面上で確認できるのです。だから「信用」に差が出てくるのです。
もしあなたが新規で取引を行うと考えたとき、相手の情報があるのとないとでは、取引条件など何かが違ってきませんか?会社によっては個人とは取引しないということもありますから。
もちろん、会社といえども最終的に取引する当事者は、個人対個人になりますから、当事者のキャラクターによっては個人事業であっても信用を得ることは可能です。
ですから、あなたが始める事業がフリーランスとしてでも問題なく信用を得ることができるのかどうか。
事業を始めるときにしっかりと判断してください。これってその後の資金調達を考えた場合にも密接に関係してきますので、くれぐれも慎重にお願いします。