会社を選ぶ際に押さえておきたい3つのポイント
- 2015/09/14
- 会社設立
会社には「株式会社」「合同会社」「合同会社」「合名会社」の4種類があることはこちらの記事でご紹介しました。では、これら4種類の会社のうちどの会社を選べばよいのでしょうか。
そのポイントは次の3つです。
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株式会社
まず設立件数が最も多い株式会社ですが、最も多く選ばれている理由は、やはりその知名度でしょう。ほとんどの方が会社=株式会社というイメージを持っておられるのではないでしょうか。株主1名以上から設立する事ができ、出資者は株式の引受価格を限度とする有限の間接責任を負います。また、代表取締役と名乗る事ができるのは株式会社だけです。
一方、株式会社のデメリットは、他の会社と比較してコストがかかる事です。設立に際しては定款の認証費用がかかりますし、決算公告義務があるため公告のための費用もかかる事になります。
合同会社
次に設立件数の多いのは合同会社です。合同会社は会社法の施行に伴い誕生したまだ新しい組織形態です。そのため、あまり知名度がなく、場合によっては株式会社より格下に見られる事もあるかもしれません。ただ、株式会社に比べ簡単かつ低額で設立する事が可能であり、後に株式会社へと組織変更する事ができるため注目されている組織形態です。会社設立件数に占める割合も今後増加していくことが考えられます。出資者の責任範囲については、株式会社と同様出資金の範囲内となっています。
また、合同会社はその設立に際し定款の認証が必要ない事から定款認証費用が不要で、登録免許税も株式会社と比較して低くなっています。そして決算公告義務もないことからその費用もかかりません。従って、株式会社と比較した場合には、費用を抑える事ができるというメリットがあります。
合名会社・合資会社
合名会社・合資会社は、以前から認められている組織形態ですが知名度はあまりありません。また、合名会社の社員、合資会社の無限責任社員は、事業に万が一の事があった際には、出資金の範囲に関係なく私財を投げ打ってでもその責任を負わなければならない無限責任となります。そのため、有限責任である株式会社又は合同会社をお勧めします。
ポイント
事業を開始し会社を設立する際には、有限責任である株式会社か合同会社をお勧めします。その上で、知名度を優先し株式会社にするのか、コストを抑えるために合同会社にするのかを現在の状況や将来の計画に基づいて判断する事が必要です。